フランソワ・ブーシェ
ブーシェ 「デカダンス時代とともに生きた画家」
ブーシェはパリで生まれ、20歳の時王立アカデミ-展で第一席を受賞します。
ヴェルサイユ宮の絵画を銅版画にする仕事や、ヴァトーの素描を写した銅版画集
「百姿百体」に協力した事が、彼の絵画観と様式を形成します。
ギリシャ神話の女神たちはブーシェ得意の題材です。
官能的で華やか、そして貴族趣味なロココ時代特有の絵。しかし、
その時代に生きた画家たちの作品には、絵に何かしらの寂しさのようなものを感じます。
「華やかで贅を尽くしたこの時代・・・そんな時代がいつまでも続くわけがない・・・。」
そんな思いが込められている、もしくは描いた絵画に、画家の心が映し出されてしまったかのようです。
ブーシェの絵画作品
水浴のディアナ
官能的な作品を、華やかで軽快なタッチで描いています。
この時代のはやりものとして見られていたブーシェの作品ですが、やはりいつの時代も魅了される人物はいるもので、ブーシェのファンには、印象派の巨匠、ルノワールがいます。
フランス革命以降失脚していった画家。まさにこのデカダンスの時代とともに生きた画家といえるでしょう。
ポンパドゥール夫人
ブーシェといえばやはりこの絵でしょう。
ルイ15世の公妾、ポンパドゥール夫人
ブーシェはこのポンパドゥール夫人のお気に入り画家でもありました。
このポンパドゥール夫人は美貌ばかりでなく知性あふれる人物だったといいます。
ファッションや文化などでもその才能をいかんなく発揮し、まさにロココの時代の中心的人物といっても過言ではなかったのです。
ちなみにwikiによれば、女性の髪型で前髪にボリュームをもたせたポンパドールというヘアスタイルは、このポンパドゥール夫人の髪型に由来しているそうです。(^^)
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