絵画道楽のすすめ

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ドラクロアウジェーヌ・ドラクロア

ドラクロア 「ロマン主義を代表する画家」

ロマン主義の巨匠ドラクロア。その瞬間を生きた人々の息づかい。
そして時代の鼓動。人間の生を時代の生を自由の女神に導かせて、キャンバスから世の中へ送り出した画家です。生涯を絵だけに捧げ、
「フランスの全ての画家は、彼の偉大なるパレットを通して描いている」とセザンヌに
賞賛されたその豊かな色彩は、現在でもなお、美術史上に色褪せることはありません。
「まだ私には400年先までの仕事が残っている」それが彼の口癖でした。

ドラクロアの絵画作品

民衆を導く自由の女神民衆を導く自由の女神
ドラクロアの描いた絵の中でも、抜きん出て有名な絵、「民衆を導く自由の女神」。

まず女神に視線が集まります。そして左斜め下の死体の明るい部分に視線が誘導され、そこから右回りに絵画全体を眺めてしまうように、うまく描かれています。
光が当たった左下の死体を、あまり凝視することがないように描かれたこの絵にドラクロアの”何を訴えるのか”という、しっかりとした想いの方向性を感じます。
ドラクロアは、”自由を望むなら武器を取って戦え”というメッセージを描きました。ロマン主義を代表する画家、ウジェーヌ・ドラクロア。
いろんな人気ミュージシャンのCDジャケットにもなっているこの絵は、今も変わらず我々の心に強く訴えてくる名作です。


ウジェーヌ・ドラクロア
(Eugene Delacroix 1798-1863 フランス)

ロマン主義最高の画家と詠われたドラクロワは
政府高官の子としてパリ郊外で生まれました。

17歳でゲランに師事しそこでロマン主義の創始者ジェリコーと会います。
ジェリコーが33歳で落馬が原因で夭折ロマン主義の後継者となります。

このロマン主義は、激しい動きと鮮烈な色彩が特徴の画風で、
アングルの新古典主義と常に対立していました。
これ以後二人は、フランス絵画界を二分しながら
担って行くことになっていきます。

歴史上の実際に起きた事件や小説の一場面など、
ドラマチックにキャンバスへリアルに表現するドラクロワの絵は、
常に物議をかもしていたのも事実でした。

そんななか登場したのが七月革命に取材した
あの『民衆を導く自由の女神』です。
この作品でドラクロワがロマン主義のリーダーであることを証明し
強烈なインパクトをアカデミーに与えたのです。

反アカデミーを生涯貫いた彼の初期の作品は、
相当非難を浴びましたが、後半生、人間の暗部を情感込めて、
精緻に描く色彩画家として高い評価を受けています。

暴力性や官能性など全く見られない
静かな作品も描いている『聖母の教育』で、
日本の西洋国立美術館に行けば見られる作品です。

ドラクロワの情熱的で大胆な色彩、大胆な構図は
19世紀後半の反アカデミー運動に大きな影響を与えました。

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