絵画道楽のすすめ

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ミレーフランソワ・ミレー

ミレー 「バルビゾンを代表する画家」

産業革命が進む19世紀フランスでは、人々が都会を目指す一方で、農村に住んで自然を描く画家たちがいました。彼らが住んだのがパリ郊外の「バルビゾン」。
特にミレーは風景画に加え、時には過酷な側面を持つ自然の中で、大地を耕し生活する貧くも純朴な人々を描きました。そしてそれらの現実的な絵画を急速に都市化が進み、豊かさを増していくパリで発表し、都会の人々に衝撃を与えました。
ミレーの作品には、ふるさとへの想いが本当に溢れています。

ミレーの絵画作品

春
ミレーが本当に描くべきものを見つけた場所。それは”芸術の都・パリ”ではなく、美しい自然と農民たちが共に暮らす場所、バルビゾンでした。
「私の死はまだ早すぎる。 いまやっと・・・自然や芸術がわかりかけてきたというのに・・・。」
ミレーは最後にそんな言葉を残し、この世を去りました。
まばゆい自然の風景。本当に美しい世界です。自然の生命力が、キャンバスいっぱいに溢れた作品。画面中央、木の下に描かれた人物は、ミレー自身でしょうか・・・?

落ち穂拾い落ち穂拾い
いま、日が暮れようとしている中で、黙々と落穂を拾い集める貧しい農民たち。
富む者と貧しい者・・・。
遠くはなれた場所にある、高く詰まれた稲穂の山が、その貧富の差を表しているかのようです。

「誰かのために毎日を精一杯生きる者こそが、何よりも神聖で尊い存在なのだ・・・。」
働く農民を賛美した画家・ミレーが描いた、
空想上の神より尊い、働く者たちの姿です・・・。


フランソワ・ミレー(Francois Millet 1814-1875 フランス)
バルビゾン派を代表する画家で、“農民画家”とも呼ばれたミレーは、
フランスノルマンディーで、代々続く農家の長男として生まれました。

最初は肖像画家の下で修業、パリで美術学校に入り肖像画家を目指します。
『小麦をふるう人』をきっかけに農民を描き始める。

ミレーの作風は、後世の多くの画家たちに影響を与えました。
ピサロ、ゴッホ、スーラ、ダリなど後世巨匠と呼ばれる画家ばかりです。

写実派あり、印象派あり、シュルレアリスムと主義は違うが、
その画風、制作姿勢は人を惹きつけるものがあったのでしょう。

バルビゾンに移住してあの名作『晩鐘』『落穂拾い』が生まれました。
ミレーは、農民の働く姿を、聖書や古代文学に語られる、
庶民と重ね合わせて描いているという説もあります。

彼自身、貧しい農家の生まれであり、それだけに農民の姿を描くことは
大いに意義があったといえるでしょう。

他にゴッホも描いた『種をまく人』、ミレーは『晩鐘』の様に
夕暮れ時を描いた作品が多く、
『薪拾い、夕陽』『夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い』などの作品があります。

ミレー作品中心に、バルビゾン派のコレクションは
山梨県立美術館で見ることが出来ます。

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