アメデオ・モディリアーニ

モディリアーニ 「黒人彫刻に影響を受けた画家」

イタリア生まれのモディリアーニは、21歳でパリに出てモンマルトルやモンパルナスに住み創作に励みました。
彼の作風は黒人彫刻の影響を強く受けているといわれています。
一時期彫刻家を目指しましたが病弱で体力に自身がなかったため断念。貧しく悩み多き彼の生涯は、近代の芸術家のひとつの典型ともいえるかもしれません。

モディリアーニの絵画作品

ジャンヌ・エビュテルヌの肖像
瞳を青く塗りつぶして描いたことで有名なモディリアーニですが、これは塗りつぶしていないものにあたります。

美男子として女性からも人気があり、言い寄られたこともしばしばあったとか。

女遊びも日常的にやっていたであろうモディリアーニですが、最終的に”この女性”と決めていたのはこの絵のモデル「ジャンヌ・エビュテルヌ」でした。

しかし画家がそのモデルを愛していたということは、作品に表れるものですね。

美しく、愛情をこめて描いたというのが手に取るようにわかる作品です。
酒飲みで堕落した人生をおくったモディリアーニですが、そんな彼の、
人間的で暖かい部分が垣間見れます。

アメデオ・モディリアーニ(Amedeo Modigliani 1884-1920イタリア)

エコール・ド・パリを代表する画家の一人です。
肖像画、裸婦を数多く残した天才画家モディリアーニは、
北イタリアの港町リヴォルノで生まれました。

22歳のときパリに出てモンマルトルのピカソ、ドンゲン、
ユトリロ、スーティン、藤田と親交を交えます。

一時期彫刻家を目指しますが健康面から断念、絵画に戻ります。

ユトリロの作品の大半は、優美な女性肖像画と、
おおらかな裸婦像で占められています。

まっすぐに、こちらにむけた目が印象的な『おさげ髪の少女』
S字曲線を描くポーズは、ルネサンスの巨匠ボッティチェリの
ヴィーナス像の影響受けた作品『ジャンヌ・エビュテルヌの肖像』。

裸婦では横たわる裸婦の連作『大きな裸婦』。
黒い髪や瞳のラテン系の裸婦『腕を広げて横たわる裸婦』や
『白いクッションの裸婦』等です。

モディリアーニがジャンヌに会ったのはコラロッシの研究所で、
それ以来肖像画を24点も描いていることから見ても
最愛の女性だったことがわかります。

貧困と酔いどれて酒場で荒れ狂うモディリアーニを、
心から愛し支えて来たジャンヌの心境が、
肺結核で35歳でこの世を去った２日後、実家の6階から身を投げ、
モディリアーニのあとを追ったことで有名です。

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