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モレールスパウルス・モレールス

モレールス 「女羊飼いを愛した画家」

ユトレヒトの画家モレールスは、生涯にわたり「女羊飼い」の美しさに魅せられ、多くの作品を残しました。
大胆にあけられた胸元や絵を観る者を凝視しているかのような鋭いまなざしは、モレールスが彼女を単なる「女羊飼い」として描いたのではなく「別の何か」を示唆したことを想像させます。

モレールスの絵画作品

女羊飼い女羊飼い
清楚な印象を受けるこの女性が、胸をあらわにしこちらを眺めている。
貧しさゆえに売春をせざる得ない女性を描いたものなのでしょうか?
そうであれば、頭の花飾りが、まるでこの女性が商品であることを暗示しているかのようです。

当時宗教画を描く画家がまだまだ多かった当時ですが、モレールスは宗教画を描かず、もっぱらこのような羊飼いや、女性をテーマにした絵画を描いていたそうです。

果物の神とポモーナ果物の神とポモーナ
果物の神というのは、おそらく左側の女性をあらわしているのでしょう。
右手のナイフで、今もぎ取ったばかりなのであろうブドウを左手に。見ればまさに今が最高の食べごろであるブドウというのが見て取れます。
しかしそれはそのまま、この女性の行く末を暗示しているかのようです。ナイフの先は、老婆の方向を向いており、このナイフこそが老婆を表していると言っているのか・・・?
老婆は、女性に何か話を持ちかけているようです・・・。


パウルス・モレールス(Paulus Moreelse 1571-1638 オランダ)

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