絵画道楽のすすめ

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ピカソパブロ・ピカソ

ピカソ 「20世紀を代表する画家」

20世紀を代表する作家、ピカソは1881年スペインに生まれました。
初期の「青い時代」や「バラ色の時代」というように、ピカソが生み出した芸術の表現方法は、実に様々な方法があります。
そして「キュビズム(立体主義)」、新聞紙や壁紙、ぼろ切れ、針金などの材料を貼りつける「コラージュ」と変化し、1920年ごろからゆったりとした画風の「新古典主義」か1937年には戦闘的な反戦作品「ゲルニカ」に至ります。

ピカソの絵画作品

ゲルニカ 画像はこちら
(画家の死後50年を経過していないため、法的な関係上画像を使用することができません。ご了承ください)

あえて写実的に描かれていないというところが、戦争の恐ろしさ、いやむしろ残酷さが十分過ぎるほど描かれています。
左には死んだ子供を抱え、天に向かって発狂する女性。すぐ上には、人を殺すことなんてなんとも思わないと言わんばかりの、人ではなく牛のようなものが・・・。
バラバラになってしまった死体。そして暗い中を明かりを灯しながら逃げ惑う人。
戦争に縁がない私たちには、「世界のどこかで起こっていた戦争」という認識しかありません。しかし現地にすんでいた人たちにとっては、我々が想像できないほどの恐怖と苦しみを味わい、死んでいったのです。
この絵の中央部分に、新聞の切り抜きのようなものが描かれています。ピカソが描いたこの「ゲルニカ」という作品には、戦争の残虐さを描いたと同時に、私たちが新聞を見て、こういうことがあったのだという他人事としての立場と、現地で実際に被害にあった人たちの立場が、同じキャンバスに描かれ、対比させられているのです。
外を出れば銃撃戦や殺戮がおこなわれており、見つかったら殺されるという恐怖におびえる人たち。そしてそれを文字の羅列や映像によってのみ傍観するしかない人たち・・・。


パブロ・ピカソ(Pablo Picasso 1881-1973 スペイン)

キュビズムを代表する20世紀最高の天才画家ピカソは、
スペイン南部マラガで美術教師の父の元に生まれ、
マドリードの王立美術学校で学びます。

パリに出て本格的に画家を目指すこととなり、
冷たい青を多用した哀愁の"青の時代"、
恋人との華やかな"バラ色の時代“が画家としてのスタートでした。

ピカソが十代後半住んでいたバルセロナの
アヴィニョン通りの娼婦を描いた『アヴィニョンの娘たち』が
「キュビズム」への道を開いたのは誰もが認めるところ。

これまで絵を描くには一つの視点から見て描いていました。
キュビズムは、それをいろいろな角度、つまり多視点から見て、
それを一度分解し、再び合成した図像で描いていく技法で、
衝撃的かつ革新的な技法だったのです。

後半生はキュビズムをさらに進歩させ、
『泣く女』『ドラマールの肖像』
『マリー・テレーズの肖像』などの作品を経て、
ピカソ最高の傑作と称されている、
戦争の悲惨さを訴えた『ゲルニカ』を描きます。

この作品は、パリの万国博に展示されたもので、
フランコ将軍に協力したドイツ空軍の無差別爆撃で、
多勢の女性や子どもが犠牲になったことに
絵筆により抗議したものです。

第一次大戦後の一時期、一転してこうした分りやすい絵も描き、
シュルレアリスムなどの新しい様式を生み出すまさに
20世紀最大の巨匠と言っても過言ではないかもしれません。

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