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マネ ◆ ベルト・モリゾ

画家と恋人たち:マネとベルト・モリゾ

マネの弟であるウジェーヌとの結婚後に描かれた、
ベルトモリゾの作品。

「ワイト島のウジェーヌ・マネ」

ベルト・モリゾの描いた作品を見るとどこか、
マネの面影が見え隠れしているように見えるのは僕だけでしょうか・・・?



ウジェーヌがマネの弟である以上、
マネの存在を忘れることなんて到底できないはずです。

マネが嫌いならば、その兄弟との結婚なんてこともありえないでしょう。

もしモリゾが、マネに対して好意をよせていたのなら、
どのようにして気持ちの整理をつけていたのか?

はじめは「マネの面影を感じていたかった」ということも、
もしかしたらあったのかもわかりません・・・。



マネとベルト・モリゾが交際していた?
という決定的な情報はありませんが、

「恋仲だったのでは?!」と

妄想をかきたてられずにはいられないのが
この「すみれのブーケをつけたベルト・モリゾの肖像」です。



・・・なんとも魅力的な絵ですね。

この絵のベルト・モリゾからは、
恋人としてお付き合いを始めたばかりのような
初々しさと輝きに満ち溢れています。

おそらくですが、マネの愛情がモリゾの絵を通して見る人にも伝わり、
それが人を惹き付け魅了しているのではないでしょうか。

(モリゾに好意を持っていなければ描けない作品だと思います)

もしくは、ベルトモリゾから溢れるマネへの気持ちを
マネはそのまま描ききった作品なのか。。。

妄想は広がります。(笑)


ベルト・モリゾは、マネの描いた他の作品「バルコニー」などのモデルとしても登場しますが
「ベルト・モリゾの肖像」だけは、他の作品とは違い、人としての魅力にあふれた絵ですよね。



マネと言えば、「モデルは置物でも同じじゃないの?」と思ってしまうくらい
感情の見られない作品を描きます。
絵の中の登場人物同士、まったく関心がないんですよ。(笑)

上の「バルコニー」もそうですが、
こちらの「アトリエの昼食」もそうですよね。



しかしその反面、ここまで人を魅了する人物画も描けるということは
相当な腕を持っている証ですね。
伊達に「印象派の父」と言われているだけあります。圧巻です。(^^;)


人を惹きつけてやまない「ベルトモリゾの肖像」ですが

マネ自身は30歳のときすでにピアノ教師をしている
シュザンヌ・レーンホフトと結婚し子供もいました。

ベルト・モリゾはマネの弟ウジェーヌと結婚します。
ウジェーヌが求婚をしつづけ、1874年にモリゾはそれを受け入れたのです。

モリゾはウジェーヌとの結婚に何を思ったのか?
葛藤は・・・?マネへの想いは・・・?



ベルト・モリゾの描いた作品を見るとどこか、
マネの面影が見え隠れしているように見えるのは僕だけでしょうか・・・?



とにかく、何らかの想いを心に秘めて
ウジェーヌと、2人の間に生まれた娘と過ごしていたのでは?

そう感じます。

モリゾには、誰にも打ち明けられない気持ちが必ずあったように思えるのです。






晩年は幸福に満ち溢れた絵を描きつづけました。

マネを想う気持ちに鍵をかけるかのように
あえて、明るく幸福に満ち溢れたものを描き残していった・・・?

そう考えるとなにかグッとくるものがありますね。

しかし娘が大きくなるにつれ
女ではなく、母としての時間を長く過ごすにつれ

マネの面影もどこかに消え去ってしまった・・・

そのように感じるのも、
気のせいではないように思えます。





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