サンドロ・ボッティチェリ
ボッティチェリ 「フィレンツェ生まれの画家」
ボッティチェリはフィレンツェ生まれのルネサンスを代表する画家で、名門メディチ家の後援を得て、ダンテの「神曲」の挿絵版画やシスティーナ礼拝堂の壁画を描きました。彼はその後イタリアではほとんど忘れられていましたが、近年になって評価が高まり、現在では15世紀後半のイタリアを代表する大画家と評価されています。
ボッティチェリの描く女性は、「長い髪」と「無垢な表情」が特徴的で、彼の女性観がどんなものであったかが、絵に深く表現されていますよね。
以前、話題になったのダヴィンチ・コードによれば、ボッティチェリはダ・ヴィンチの前のシオン修道会総長でもあったとか・・・。
しかしあくまで真相は謎・・・ですけどね。(^^)
ボッティチェリの絵画作品
ヴィーナスの誕生
神話の一場面に、自分なりのアレンジを加えて描いたボッティチェリ。
西風の神ゼフィロスと、妻である花の女神フローラの息によって、ヴィーナスを愛の島シテーレ島へと運んで行きます
時を司る神であるホーラが、岸辺でヴィーナスを歓迎するという作品です。(^^)
サンドロ・ボッティチェリ(Sandro Botticelli 1445-1510イタリア)
初期ルネサンスの古代神話と物語を描く天才画家。
通称“マドンナとヴィーナスの画家”と呼ばれ、
代表作『ヴィーナスの誕生』『春』は、あまりにも有名。
新プラトン主義を保護する大富豪メディチ家をバックに、
ルネサンス期の花形画家として活躍、線の極致を追求し、
独自のスタイルを築き上げた巨匠ボッティチェリ。
ルネサンスは『人間性の復興と近代化への目覚め』という意味を持ち、
絵画においては各種の技法が確立した時代でもありました。
しかしボッティチェルリは、それらには見向きもせず、
独自のスタイルで描き続けました。
当時の画家たちが競って取り上げた明暗法や、遠近法には見向きもせず、
あくまで、線がもたらす効果を追求。
巧みなデッサン力で、身体の輪郭や衣服の布の動き、
人物の髪の毛の流麗な動きを繊細に描いており、
優美で洗練されたスタイルの美が、
二つの代表作に如実に現れていると言えます。
ルネサンスの巨匠と言われる画家が競って取りあげた
線遠近法や点遠近法は無視。『春』を見れば分りますように、
奥行きがなく平面的に描かれているのがわかります。
もう一つの『ヴィーナスの誕生』は、同じメディチ家のグループ、
ピエロの代表作『キリストの洗礼』の流れを組むものであり、
キリストと古代精神の繋がりに、興味深いものがあります。
メディチ家を離れた後年は、優美な作品を描いて来た前半生とうって変わり、
神秘的で悲壮感漂う作品が多くなったといいます。
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