絵画道楽のすすめ

絵画道楽のすすめ

絵画をテーマにしたWebサイト 有名画家や幻想画家など画家や絵画の情報を掲載しています。
トップページサイトマップ有名画家一覧幻想画家一覧
画像

ゴヤフランシスコ・デ・ゴヤ

ゴヤ 「聴覚なき画家」

社会的地位に野心のあったゴヤは宮廷画家となりますが、
病気で聴力を失ってから、理性を越えた人間の本能的、感情的な力を強調し、ストレートに表現しました。べラスケスとレンブラントと自然を師としたゴヤは、亡命先のボルドーで生涯を終えました。

ゴヤの絵画作品

1808年5月3日1808年5月3日、プリンシペ・ピオの丘での虐殺
あまりに衝撃的な瞬間を描いたゴヤの作品。
ランタンの明かりがあまりに残酷で、次に射殺される人物を強い光で照らし、示しています。
左下にはつい今しがた射殺された死体の山。いま射殺されようとしている人物と同じポースを取っていることが、この数秒後のシーンを残酷なまでに物語っています。
ナポレオン率いるフランスの軍による、虐殺。
ゴヤは自分のなかに湧き出た、「描かなければならない」という使命感によって、
この「1808年5月3日、プリンシペ・ピオの丘での虐殺」を描いたのではないか?
そう感じずにはいられない作品です。


フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ
(Francisco Jose de Goya 1746-1828 スペイン)

ロココ美術がフランス革命により、それを支えた貴族の没落同時に衰退し、
古典芸術への回帰を目指した新古典主義が台頭します。

その最初の近代画家と呼ばれたゴヤは、
スペイン北東部サラゴーサ近郊に生まれます。

タペストリーの下絵や、貴族の肖像画で評価が高まり
43歳でスペイン国王の宮廷画家となるのです。

ゴヤと言えば誰でも思い浮かべるのは、
怪奇な生き物、残酷なイメージでありますが、
それは後半生の作品です。

前半生では、圧倒的に多いのが肖像画であり、
宗教画や素描です。
そのどれもが優れた描写力、表現力で、
当時低迷していたスペイン芸術界を引っ張っていきました。

特に明暗の強い対比と卓越した描写力の人物像は高く評価され、
ゴヤ様式の特徴ともなったのです。

有名な『裸のマヤ』はこの頃の作品です。
この作品にはもう一枚同じ女性が同じポーズをとった
『着衣のマハ』と言う対になった作品があります。

後年この作品によリゴヤは、
異端裁判に掛けられることとなるのですが・・・。

歴史と人間の暗黒を暗いイメージで描いた後半生は、
スペインが蒙った戦争の悲劇がゴヤの作品に
色濃く投影していると言われています。
一連の『黒い絵』で前半生と趣の違った作品が登場してきます。

トップページ 有名画家一覧 幻想画家一覧

Copyright (C) 絵画道楽のすすめ, All Rights Reserved.