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ベラスケスディエゴ・ベラスケス

ベラスケス 「画家の中の画家」

ベラスケスは、モデルを理想化することなく、ありのままを、鏡に映し出されたように描き出そうとしました。
例えば身分の高い貴族を描くときも、一般人、使用人などを描くときも全てを公平に、大げさな表現など無しにありのままを描いたのです。
そんな彼の作品は、”鏡の中のリアリズム”ともいわれたほど。
彼は人間の本質、人間性を描こうとしていました。彼の評価が世界的に高まったのは、十九世紀に入り、印象派の画家たちから、「画家の中の画家」と賞賛された事も大きく影響していると思われます。

ベラスケスの絵画作品

女官たち(ラス・メニーナス)女官たち(ラス・メニーナス)
ベラスケスの代表作品「女官たち」
この絵画の驚くべきところは、やはり画面中央
(奥)の、鏡に映し出された2人の人物でしょう。
この2人はどこにいるのか・・・?

画面中央の白いドレスを着た少女、黒い服を着た老婆も、こちらを見つめています。

そして画面左でパレットを持ち、絵を描いている画家は、この絵を描いたベラスケス本人とされているのですが、そのベラスケスも、コチラを眺めています。

つまり画面奥の鏡に映し出された2人の人物は、いま我々が、
この絵を見ている位置に立っているのです。

ベラスケスは、コチラを眺め、絵を描いています。つまりこの絵を描いている空間を、
我々の視点で描いているということになります。

この事実を初めて知ったとき、誰もが驚いたのではないでしょうか?(^^;)

ベラスケスは、こればかりではなく、黒の使い方にも独自のものがありました。
ベラスケスは、印象派に注目されて以来、世界的に評価が高まったのですが、
その中でもとりわけ興味を示したのが、後に「印象派の父」とまで言われるエドワール・マネ

「黒の魔術師」ともいわれる、マネの表情豊かな黒は、
このベラスケスから学んだものなのです。

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