絵画道楽のすすめ

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ミケランジェロミケランジェロ・ブオナローティ

ミケランジェロ 「神のごとき人」

「ダビデ像」や「ピエタ」などで有名なミケランジェロは、もともと彫刻家として名を馳せた人物です。 
ミケランジェロやダ・ヴィンチの生きた時代、芸術文化の中心は絵画でした。絵画はミケランジェロ本来の業ではなかったものの、彼の人間の本質をとらえた芸術性はその絵画にも表れ、後に多くの画家たちに、影響を与えることにもなったのです。
学者や科学者などの一面もあったダ・ヴィンチ。
対するミケランジェロは、建築家や詩人という側面もありました・・・。

”豪快・男臭い”などの印象の強いミケランジェロですが彼の彫刻をじっくり見ていると、むしろ”女性的”と感じてしまうくらいの繊細さを感じてしまいます。

ミケランジェロの絵画作品

アダムの創造
システィーナ礼拝堂に描かれたフレスコ画。
神が粘土で作られたアダムに、命を吹き込む瞬間を描いたものとされています。
命を吹き込む瞬間・・・ということは、描かれているアダムはまだ粘土状態のアダムということでしょうか?(汗)すでに人であるような気がしますが。(汗)ミケランジェロはこの絵に、何か特別な意味を込めたのでしょうか?

サン・ピエトロのピエタ
これはもはや聖母子としての姿でなく、唯一の我が子を失った、母親の姿です。
皆に神聖視される聖母ではなく、一人の母親としてのマリアをミケランジェロは思い描いたのでしょう。

我が子を失い静寂の中で嘆き続ける姿は、見る人に母の愛の深さ、計り知れない大きさというものをいつまでも伝え続けるのです。

ロンダニーニのピエタ
これはミケランジェロ自身、自分のために彫った彫刻という気がします。

誰に見せるためでもなく、イエスの死を嘆くマリアとその姿を、心底気持ちをこめて彫った・・・
そんな印象を受けるのです。

聖母マリアとイエスを、ミケランジェロ自身がどれだけ慕い敬意をはらっていたかが垣間見える作品。


ミケランジェロ・ヴォナローティ
(Michelangelo Buonarroti 1475-1564 イタリア)

盛期ルネサンス時代、ダヴィンチと競い合える実力を持った彼を、
人々は「神のごとき人(ディヴィーノ)」とまで呼んでいました。

ラファエロやダヴィンチとともに盛期ルネサンス三大巨匠の一人です。
ミケランジェロの得意分野は彫刻ですが画家でもあり建築家でもありました。

イタリアのフィレンツェで生まれ、ユリウス二世にローマに招かれ、
天井画の最高傑作と言われる『天地創造』を、
ヴァチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂で完成させたミケランジェロ。

彼の描く人体は力強い、しかし感性に関していえば、
女性に近いものを持っているのではないか?
そう感じるくらい繊細で美しい作品ばかりです。

筋肉の隅々まで丁寧に描き、躍動感溢れる人体美は、
彫刻から来るものと思われます。
この傾向は、世界初の人類誕生を描いた『アダムの創造』でも、
この彫刻的な表現は見受けられます。

そして世界最大のフラスコ画と言われた
『最後の審伴』に受け継がれて行きます。

『最後の審判』は、この世の最後を描いたもので、
300人もの人物を画面の中に配し、
どの人物を見ても克明に表情豊かです。

中央のキリストは、それまでの絵画に見られなかったほど
人間臭く描かれているのが印象的。

ミケランジェロの絵画は、彫刻的な立体表現が特徴であり、
肉体美を追求する孤高の天才画家と呼ばれました。

後に続くマニエリスムの線描様式は(エル・グレコなど)、
この立体表現が元となっているのかもしれません。

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