西洋美術史 ロココ
ロココ
ロココ時代の作品の特徴は、軽やかで優雅、そして明るくて繊細という特徴があります。
ロココという言葉の由来は、貝殻や小石による装飾を意味する「ロカイユ」からきています。
貴族が中心となった時代です。
それまで貴族たちは、ヴェルサイユ宮殿に強制的に住まわされていました。しかしルイ14世が亡くなった後、宮殿を離れ、自分たちの邸宅をもつようになるのです。
そしてこの時代、そんな中産階級の貴族たちでも、
画家のパトロンとなることができました。
これまでの窮屈さの反動もあって、貴族趣味な作風。
ロココの代表的な画家には、ブーシェやフラゴナール、
シャルダンやヴァトーといった画家たちがいます。
ゴヤに関しては、これまでのロココ美術に代わるものとして、
支持を集めていました。
ブーシェ
芸術やファッション、流行など、ロココ時代の中心的人物だったポンパドゥール夫人お気に入りの画家です。ファッションリーダーであったポンパドゥール夫人ですから、当然流行にのった作品を描いた画家でもあります。流行とはいえブーシェの描いた女性は大変魅力的で、後に印象派の巨匠ルノワールはブーシェに対し、女性の身体をいちばんよく理解している画家であったと言っています。
フラゴナール
ブーシェの弟子でもあったフラゴナール。典型的なロココ美術の画家であったとともに、ロココ最後の画家ともされています。時代が代わり、ロココ美術も受け入れられなくなってくると、画家も次第に低迷していきました。まさに時代とともに生きた画家といえるでしょう。
トップページ 有名画家一覧 幻想画家一覧
Copyright (C) 絵画道楽のすすめ, All Rights Reserved.
|