西洋美術史 後期印象主義
後期印象主義
印象派の色づかいに満足できない、
新たな世代が生み出した芸術思潮。
スーラによる、点描画の「色の分解」理念の影響を大きく受けたゴッホは、強い色彩を用いました。
またセザンヌは、しっかりとした空間と明確な
形を描きだしていると評されます。
そしてゴーギャンは、輪郭と単純な色彩を特徴としています。
このように、それぞれ独自の道を歩んだ芸術家たちのことを、
一般的に「後期印象派」と言います。
しかし印象派・・・といっても、「印象派」と「後期印象派」は、まったく別物で、
印象派は、ありのまま印象を描いたのに対し、後期印象派は、
「いかに見えたか?」など、自らを表現するという点に重きがおかれます。
ゴッホ
荒々しく絵の具を殴りつけるように描いた印象のあるゴッホですが、それはおそらく本やテレビなどで見たゴッホ自身の性格のせいで(笑)、作品自体は実に計画的に作成しているようです。同じ後期印象主義の画家ゴーギャンも、ゴッホの人間性はともかく、「キャンバスの上ではすべてが輝いている」と言っています。
セザンヌ
対象を、いくつかの視点から描いたというセザンヌの作品。後にキュビズムを生んだピカソやブラックなどはセザンヌ影響を強く受けています。作品はともかく、セザンヌもゴッホと同じように、性格に少し問題があったようで、人付き合いが苦手、しかも重度の潔癖症だったといいます・・・。(^^;)
トップページ 有名画家一覧 幻想画家一覧
Copyright (C) 絵画道楽のすすめ, All Rights Reserved.
|