ロバート・ヒューズ
ロバート・ヒューズ
19世紀末を生きたイギリスの画家です。19世紀末といえば、クリムトやミュシャなど、抽象主義の画家たちが活躍した時代。絵画のスタイルは、より複雑 に、より変化していった時代でした。そんな中、ロバート・ヒューズはそれらの波にのることはせず、伝統的な手法に則った作品を描き続けます。前衛的な画家
ではなかったものの、当時から大いに評価され、支持されてきた画家です。
ロバート・ヒューズの絵画作品
ヴァルキリーの不寝番
ロバート・ヒューズ、北欧神話に登場するワリキューレを描いたものです。
ワリキューレとはドイツ語であり、英語ではヴァルキリーを指します。
ヴァルキリーには実に多くのイメージがあり、
ギリシャ神話に登場する女神ニケと同一視されたり、「英雄の前に現れる恋人」などというものもあるのだとか。
戦に参加する女性として、イメージはさまざまですが、それぞれの物語に華を添える役割を担っているかのように思えます。
そんなヴァルキリーを描いたロバート・ヒューズの作品「ヴァルキリーの不寝番」。
戦に参加する女性、ヴァルキリーですが、月明かりに照らされ、女性としてヴァルキリーの一面が描かれた作品。
”不寝番”という題名にもあるように、寝ずに番をしなければいけないのですが、兜を脱ぎ、しばし月の光と戯れているようです。(^^)
薄明かりの幻想
ひんやりとした肌寒い空気、朝の透き通った空気が漂います。
画面右下には灯篭が。彼女はまだ少し、暗いうちから家を出てきたのでしょう。小さな幸せに満ちた、心地よい朝を感じさせます。
ロバート・ヒューズは静かでやわらかい印象の作品が得意ですね。(^^)
夜と星の列車
女性の大きな羽が印象的。胸には子供を抱え、これからどこへ連れて行こうとしているのか・・・。 「その子を見せて。」 足元にしがみ付いてくる無邪気な天使たちに、「起きるからだめよ」と言わんばかりのポーズ。
この絵はいったい何を意味しているのか・・・。
ともかく、この大胆な構図と夜空の青が美しいです。これは実物を見てみたいな・・・。
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