カミーユ・コロー
コロー 「靄の画家」
コローは、父の別荘のあったヴイル・ダヴレーに遺産で家を買い、この地を生涯の本拠地とします。冬はアトリエで制作し、他の季節は戸外で写生したり、田舎へ旅行しました。風景を外光の中で把えるのが最良と考えた点で、印象派の先駆的役割を果しました。コローの絵画からは、少し肌寒い風を感じます。
木々に覆われた小道に落ちかかる木漏れ日が、精緻な自然観察を伺わせます。
霧よりも薄い、靄がかかったような作品から、「靄の画家」とも言われているようです。
コローの絵画作品
モルト・フォンテーヌの思い出
コローの代表作。少女たちにせがまれ、一回り大きな若い女性が、背伸びをしている様子が伺えます。背伸びをするときの背後への緊張感もよく伝わるように描かれており、日常の何気ないシーンを描いた、心和む作品となっています。(^^)
右に描かれた大きな木が、そんな様子を暖かく見守っている。
そんな印象さえ伺えますね・・・。
真珠の女
画家は、自分にとってのミューズを描きたいものなのでしょう。
ダ・ヴィンチ「モナリザ」
フェルメール「真珠の耳飾の少女」
コローにとっては、
この「真珠の女」がその作品にあたります。
コローの「モナリザ」とも言われているこの作品は、コローが死ぬまで手放なさなかったとされています。
この絵のモデルは、近所に住む古織物商の
娘、ベルト・ゴールドシュミットという少女というせつが一般的です。
しかし、少女とは思えないほど落ち着いていて、気品に溢れている姿を見ると、やはりコローはこの作品、間違いなく「モナリザ」を意識して描いたのだろうと感じずにはいられません。(^^)
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