絵画道楽のすすめ

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コローカミーユ・コロー

コロー 「靄の画家」

コローは、父の別荘のあったヴイル・ダヴレーに遺産で家を買い、この地を生涯の本拠地とします。冬はアトリエで制作し、他の季節は戸外で写生したり、田舎へ旅行しました。風景を外光の中で把えるのが最良と考えた点で、印象派の先駆的役割を果しました。コローの絵画からは、少し肌寒い風を感じます。
木々に覆われた小道に落ちかかる木漏れ日が、精緻な自然観察を伺わせます。
霧よりも薄い、靄がかかったような作品から、「靄の画家」とも言われているようです。

コローの絵画作品

モルト・フォンテーヌの思い出モルト・フォンテーヌの思い出
コローの代表作。少女たちにせがまれ、一回り大きな若い女性が、背伸びをしている様子が伺えます。背伸びをするときの背後への緊張感もよく伝わるように描かれており、日常の何気ないシーンを描いた、心和む作品となっています。(^^)

右に描かれた大きな木が、そんな様子を暖かく見守っている。
そんな印象さえ伺えますね・・・。

真珠の女
真珠の女
画家は、自分にとってのミューズを描きたいものなのでしょう。
ダ・ヴィンチ「モナリザ」
フェルメール「真珠の耳飾の少女」
コローにとっては、
この「真珠の女」がその作品にあたります。

コローの「モナリザ」とも言われているこの作品は、コローが死ぬまで手放なさなかったとされています。

この絵のモデルは、近所に住む古織物商の
娘、ベルト・ゴールドシュミットという少女というせつが一般的です。

しかし、少女とは思えないほど落ち着いていて、気品に溢れている姿を見ると、やはりコローはこの作品、間違いなく「モナリザ」を意識して描いたのだろうと感じずにはいられません。(^^)


カミーユ・コロー(Camille Corot 1796-1875 フランス)

バルビゾン派を代表刷る風景画の巨匠コローは、
フランス、パリに生まれ、風景画家に師事した後、
イタリアに留学、色彩に対する感性を磨きます。

バルビゾン派というのはパリの郊外フォンテーヌブローの森にある村で、
バルビゾンに移り住んだ若い画家たち、
コローを始め、ルソー、ミレー、ジャックなどを指します。

彼らは、実際の自然を細かに観察しあるがままの風景や、
日常生活の中の農民を描いていきました。

彼らが後に来る印象派の先駆者という人もいるのも頷けます。

銀灰色を基調とした情感あふれる風景画は高く評価され、
コロー独特の風景画様式を創りだしました。その代表的な作品が、
情感豊に描いた『モルトフォンテーヌの思い出』でしょう。

彼の風景画は主に森や湖など田園風景が多く、
明るい自然の光を効果的に取り入れています。

『朝ニンフの踊り』も銀灰色のコロー独特の様式と、
古典主義的な構図が、彼の風景画の特徴となっています。

しかしこうした風景画も後半生で築きあげたもので、
一般的には彼の晩年の作品を求める人が多いです。

コローは風景画だけでなく人物画も良く描いています。
コローの個人的な心情を女性像に託したと見られている
"空想的人物画"は有名です。

モデルを描きながら架空の人物を想定して描いたとされる
『森の中の若い女』。こうした作品は数多くありますが
私的な作品としてコローの生前は公開されなかったといいます。

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