絵画道楽のすすめ

絵画道楽のすすめ

絵画をテーマにしたWebサイト 有名画家や幻想画家など画家や絵画の情報を掲載しています。
トップページサイトマップ有名画家一覧幻想画家一覧
画像

ラファエロラファエロ・サンティ

ラファエロ 「聖母の画家」

ラファエロは数多くの宗教画を描きました。ラファエロの描く美しい女性は、「西洋絵画の」美の基準として後の芸術家に大きな影響を与えていったのです。

当時の宗教画は、誰がキリストで誰がヨハネか。または、誰が神で誰が人かをハッキリと描き分けることが風習としてあり、それぞれの絵にもそんな要素が反映されています。

ラファエロの描く人間味溢れる優雅で美しい絵画は、「人間性の再生」というルネサンスの風潮にふさわしく、「西洋絵画の美の基準」として親しまれていきました。

美の三代巨匠、ダ・ヴィンチミケランジェロ、ラファエロ、美の三大巨匠といわれる三人は、この時代に芸術の基盤を築いたといってもいいでしょう。

ラファエロの絵画作品

聖母子(美しき女庭師)聖母子(美しき女庭師)
ラファエロの代表的な聖母子作品「聖母子(美しき女庭師)」。
中央の女性が聖母マリア。
向かって右の幼児が洗礼者聖ヨハネ、向かって左の幼児がイエスとされています。

ラファエロの描く聖母子象は、穏やかな印象と幼児の愛らしさを含んだ作品であり、当時の人々から多くの支持を得、ラファエロの作品は、「美の基準」として扱われることになったのです。

特に幼児の身体の動きに見られる躍動感は、ラファエロと同じく美の三大巨匠の一人、ミケランジェロの影響が伺えます。

小椅子の聖母小椅子の聖母
またもラファエロらしい聖母子作品。(^^)
マリアの腕やイエスの脚が太いのではないかという意見もあるものの、そう描かれているからこそ、この作品はぬくもりに満ちているのです。

ラファエロの描いた聖母子のなかで、最も母性に溢れた作品であると思われます。今も昔も、多くの人に愛され続けている聖母子象です。

ヴェールを被る女性(ラ・ヴェラータ)ヴェールを被る女性(ラ・ヴェラータ)
ラファエロが愛したパン屋の娘を描いたものとされています。
ラファエロはこの女性と恋愛関係にあったとされていますが、当時、権威ある人物の紹介で、別の女性との結婚を持ちかけられます。
野心を持っていたラファエロ。この絵の女性を心底愛していたものの、自らの野心を捨てきれず、婚約の話を受け入れたのです。

ラファエロは死の床までこの女性を忘れることはなかったといいます。


ラファエロ・サンティオ(Raffaello Santi 1483-1520 イタリア)
ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂で天井画『アダムの創造』を
描いている頃、同じヴァチカン宮殿では、三代巨匠の一人、
若き天才画家ラファエロが『アテナイの学堂』の壁画を描いていました。

イタリア、ウルビーノ生まれのラファエロは、
フィレンツェを経てローマに行き、20代で名声を得ることになります。

強烈な個性を持つダ・ヴィンチとミケランジェロの両巨人と違って、
彼は優しさを表す絵画表現が一つの特徴です。

ラファエロの代表的な作品の一つ『美しき女庭師』は、
天使のような幼いキリストが聖母と共に生き生きと描かれている傑作です。

この作品は正三角形の構図で聖母像に良く使われる構図です。

正三角は、キリスト教の神と子の精霊の三位一体を表すとされており、
このルネサンス期の画家たちがこぞって使った構図でもあります。
ラファエロの『牧場の聖母』もこの三角形構図が使われていますね。

こうした自愛に満ちた聖母像の他に、プラトン、アリストテレスの
二人を中心に描いた大作『アテネの学堂』があります。

これはダ・ヴィンチの『最後の晩餐』の遠近法を、
より完成に近づけたけたと言う傑作です。

人間味あふれる描写を貫いた天才画家の古典美術は、
力強いルネサンス期の中でもかなり異彩を放っていたのは確かでしょう。

トップページ 有名画家一覧 幻想画家一覧

Copyright (C) 絵画道楽のすすめ, All Rights Reserved.